2007-06-29

THE☆紅色ナイト倶楽部


タイトルはバンド名です。6月27日に行なわれた、赤坂グラフィティでの、ライブの模様。かなりほろ酔いでしたので、写真はぶれちゃっています。すみません。~懐古的乙女チックロマン歌謡~というジャンル。メンバー全員若いのに、懐かしい音楽を聴かせてくれるバンドです。


で、今回うかがったのは何回目になるんだろう?今回、最前列で楽しませていただいたのですが、バンドとしてのあり方、こんな風にできたらなぁという迫力を感じました。毎回前進していくことの意味がわかった気がしています。バンドのHPはこちらへ→THE☆紅色ナイト倶楽部


ライブが行なわれたライブハウスの赤坂グラフィティも雰囲気のよいお店でした。。帰り際入り口を出たところにいた、招きネコ…かわいい!またくるよーと心の中であいさつしました。

2007-06-24

ツ、イ、ラ、ク



「ツ、イ、ラ、ク」姫野カオルコ(著)

恋愛小説には、自分からはほぼ手を出さないのですが、つい手にとってしまった理由は、角川文庫のオビに「読書のプロがこぞって絶賛。」とあり、橋本治氏の「人が人にやさしくなるためには、原稿用紙で600枚くらいの疾走が必要なのかもしれない。」という推薦の言葉がありました。

結果、読んでよかった。

主人公と思われる隼子(じゅんこ)小学2年生、関西の架空のいなか町、よくあるませた小学生の女の子たちのグループの問題から話しは始まります。


そのグループ内の2番手?の存在の統子というませた娘が、頼子のぬけがけを理由に、仲良しグループ全員をよび、彼女の足を踏み、背中に砂を入れるようにと指示します。理由は、トップ?の京美ちゃんの想う人の「太田くん」と頼子が“ニンジャマン消しゴム”と“自分の香水入り消しゴム”を交換したからだと言うのです。うわー。子供時代のなんたる滑稽さか。ちなみに、この場所に京美ちゃんはいません。なぜ統子が太田君に関してここまでこだわったかは、後で分かることですが、とにかく、こういった大人になったらくだらないと思いながらも、実際の社会生活にでるとほぼ同レベルのいじめらしきことがあるのか、そして、そんな中にもそこに交わりたくない、絶対的に否定派がいるということがこの本にしっかり記されているではないですか!

隼子は、こういった茶番が大嫌いであり、それを口にして、徒党を組むことを拒否します。さらに、彼女は小学生でありながら、みんなと遊ぶよりひとりでいることを好み、空想の世界こそ、自分の居場所だと感じています。でも、誰もわかってくれないような創造の世界を一度は仲間に打ち明けますが、理解されずにちょっとした辛さもなめます。そこから、ますます多感な時期、中学生になり、数々の大人の世界を知った末、まわりの友達も大人になり、様々な経験をしているのですが、それをお互いに知る由もなく、話しは佳境に入ります。

痛々しく、せつなく、登場人物ひとりひとりに、なんともいえぬ共感も得つつ、最後はこまっしゃくれてみえた、隼子に「よかったね」と肩に手を置きたくなるようなエンディングでした。幼かったころの自分の気持ちや友人達のことを久しぶりに思い出すことができた大人の読み物だと思いました。

また、この人の別の作品を読んでみようと思います。
読書の秋とよく言いますが、梅雨時もなんじゃないかな。

2007-06-22

そらべあ

   

先日、MSNのトップページにてこのかわいいくまたちを発見しました。でも、涙を流しているよ?
どうしたの?という気持ちでクリックしました。

“そらべあ”とは、北極に住むホッキョクグマの“そら”と“べあ”という名前の兄弟でした。もちろん物語です。地球の温暖化で氷がとけ、おかあさんぐまとはぐれてしまいます。彼らはお母さんくま探しの旅へ。そして、これからどうしたらよいの?ひとりじゃなにも解決しないよ。ひとりひとり、みんなが環境に目をむけて、問題をちゃんと見て、地球を守らなくちゃ。そのためにできることはなに?

と語りかけてくるのです。


 

さっそく、まずは絵本を購入してみました。何かの問題に触れたとき、一番に思うのは、難しすぎる、私なんかにそんなこと関われないんじゃないか?という疑問でした。でも、そらべあに出合った時、ようやくわかったことがあります。まずは、興味を持てたこと、そして、そのきっかけが、「かわいい!」、「かわいいくまが泣いてる!」そんな風にはじまってもよいことなんですよね。そして、義務感や難しいことなどととらえず、こうしたら楽しく出来るな、とか、のんびり自分にできるだけのことをちょっとづつしたら、気持ちよいな。と思いながらやっていくことなんじゃないかと。

このサイトでは、Tシャツや、ぬいぐるみ、トートバッグの販売もしていますが、一般の寄付も募っていました。私も、お給料が入ったら、さっそくいってみようと思います。ほんとに個人レベルのささやかなものだけれど。そして、そうすることで安心するのではなくて、普段の生活も見なおしてみよう。

便利な世の中に慣れてしまってなかなか難しいこともあるけれど、誰かも言っていたみたいに、小さなことからこつこつと、ちりも積もれば山となるよね。

2007-06-15

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ




「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」本谷 有希子 (著)

数時間で読んでしまいました。一言で感想をいうと、「怖かった!」です。
本谷さんは、劇団を主宰していらっしゃるということもあり、描写が、非常にすばらしく、読んでいるそばから、頭の中に劇場がひろがります。


簡単なストーリー・・・

少女のころから、美しい容姿を持つが「唯一無二の存在の存在である。特別な人間なのだ。」と女優になることを夢に描く、姉の“澄伽”は、傲慢であり、女優の素質がない。自分が絶対的な存在であることを証明することに対する激しいまでの情熱が、田舎のマチの中で、突拍子もない行動をおこさせる。

そんな姉の“おもしろさ”を題材にし、罪の意識を深く感じながらも、表現することをやめられない、ホラー漫画を描く妹の“清深”。

姉妹の腹違いの兄“宍道”とその妻であり、元孤児の“待子”。

両親を交通事故で亡くし、“澄伽”が東京から3人が暮らす田舎に帰ってくるところからはじまります。
女優の夢を持ち、東京へ出た彼女はいまだに芽がでないことを、過去に彼女を題材に漫画を投稿した妹のせいだと、次の日から復讐がはじまります。

女優になるための最後の頼みの綱ともゆうべき新人監督との「文通」でもうすぐ自分の存在が証明できると希望を持つ姉…そして、今まで「やつあたりをしていた」ことをみとめ、妹を許すと言う。

が、しかし…

コレ以降は、か映画をご覧下さいませ。


この4人がくりひろげる、人間ドラマです。でも、このお話し自体が、ホラーでもあると思います。

記しませんでしたが、宍道と待子もとても個性的な人であり、4人ひとりひとりの性格やものの考え方、それによる行動についても非常に興味深かったです。

ラストの意外な展開に「わー!やられた」となりました。

2007-06-14

仮住まい中

もともとやっているWEBLOGの調子が悪いので、こちらに仮住まいしようかなと思っています。
優柔不断なので、最終的には元のところに戻るかもしれませんが、しばらくはこのまま両方同時進行でやっていこうと思います。

ということで…

過去の記事は、コチラでご覧下さい → BLUES CAT